新作紹介 | 革の端切れに命を吹き込むレザーアクセサリー
こんにちは。studio FAVORIのゆうです。
前回のブログ記事で、「端革」について書きました。
その感覚に近い形で新しい革小物が出来上がりましたので、今回はそのこだわりについてたっぷり語っていきます🌱
アイデアソースは幼少期に集めていた「石」の記憶
作家自身の幼い頃のお話になるのですが、当時「石」が好きで事あるごとに集めてはお気に入りの箱に仕舞い込んでいました。
「石」は天然石から始まり、道端に転がっていた白くてちょっとキラキラしているような何の変哲もない石までさまざま。
そんな私の中にあった特別な記憶を発想源として、「石」をコンセプトにしたレザージュエリーを作りました。
革製品のための革を裁断したときに生まれる本革の端切れの形をそのまま生かし、自然物の石のように飾らない佇まいのレザーアクセサリー。
ザクッと大まかに切り出した1枚の革の端切れの形に合わせて何層にも革を重ねて(積み革と言います)成形し、極厚のコバを磨き上げました。
コバの厚みでいうと、なんと10mmほど(!)もあります。
このように自然な端革の形状をそのまま生かして手作りしているため、1つとして同じものが作れません。
一点ものの贅沢を存分に味わえるレザージュエリーというわけです。
革素材は主に革小物に使用している定番のサドルレザー。
チョコやスミクロはコバが特につやっとしていて、本物の「石」のように見えます。
中でも特徴的なのがキナリの石。
革の層にコバの縞模様が現れています。
これは本革の構造上、床面(裏面)に向かうほど繊維が荒くなっており、コバ磨き剤を入れたときに床面に寄るほどよく染み込んで色味が濃くなるため。
それを何枚も積み重ねていくことで革が層になって繰り返され、縞模様のような見た目として現れます。
実際に身につけたときに、横の角度からくっきりとした縞模様が楽しめるのはキナリならではです🦓
「革の石」はすべて専用の小箱に入れてお届けします。
まさに天然石を仕舞っておく箱をイメージして中にふわふわの綿を敷き詰め、宝物を大事に閉じ込めておくようなパッケージデザインに。
小箱のふたにはブランドロゴ「studio FAVORI」が活版印刷で空押ししてあります。
あえて空押し(インクを乗せずに文字の型だけを押す)にすることで、小箱の紙の質感が生きるようなデザインにしました。
金属アレルギー対応&軽さも◎
今回この「革の石」を制作する際にデザインと同時に重視したのが、実際に身につける人のことを考えたつけ心地でした。
まずは軽さ。
ピアスやイヤリングのアクセサリー金具以外の「石」本体の部分はすべて本革のみでできているため、非常に軽い仕上がりになりました。
個体差はありますが、重さは約3〜5g。
「石」自体の大きさは縦横1.5~2.5cm四方で実際につけてみてもボリュームのある大ぶりなサイズ感ですが、そうとは思えぬ軽さですよね。
月並みかもしれませんが、文字通りつけていることを忘れてしまうほど軽いつけ心地です☁️☁️
「石」という作品名と軽さのギャップも面白いです。
そしてもう一つは、金属アレルギー対応のアクセサリー金具を採用したこと。
金具はピアス・イヤリングともにサージカルステンレスという素材を使用したものを選びました。
■医療用器具に使われる最上級の316Lステンレスを使用したものです。金属アレルギーの方に最適な素材です。
またこの素材は錆びにくいという特徴があります。サージカルステンレスの場合は腐食や熱などにも強いため、長く着用していても老朽化しにくいというメリットがあります。サージカルステンレスの場合は、特別なお手入れをしなくても表面に傷がつきにくく錆びたり変色したりすることも少ないため、いつまでも新品同様の状態を維持することができます。
引用元:金属アレルギー専門アクセサリー通販サイト CENE (一部抜粋)
このように金属アレルギーの方にもお使いいただけるほか、お手入れが簡単なためアレルギーをお持ちでない方にもおすすめできる素材です。
↑ピアスタイプ
↑イヤリングタイプ(クリップ式)
イヤリングタイプのものは画像の通りクリップ式で、シリコンカバーをお付けしてのお届けとなります。
耳たぶが厚めの方は、シリコンカバーを外してお使いいただくと落としにくくなるかと思います◎
結び
小さな箱を開ける瞬間のわくわくを大切にしたくて、パッケージデザインからこだわった「革の石」のジュエリー。
本革ならではの経年変化(エイジング)も楽しむことができるので、長く使って育てるよろこびも感じていただきたい一品です。
箱を開けるところから使い続けた先まで、ずっと愛おしいレザージュエリー。
ぜひ暮らしを彩る装身具に💐
今回ご紹介したレザーアクセサリー「革の石」の通販はこちらから◎
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