本革は本革はアルコール消毒できる?革製品の取扱いと保管方法

query_builder 2021/11/02
ブログ
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こんにちは。studio FAVORIのゆうです。

 

そろそろ季節の変わり目、衣替えとともにファッション雑貨も秋冬仕様に入れ替える方も多いのではないでしょうか?

 

このタイミングで本革製品の取扱いについて、ご時世に合わせて説明していこうと思います。

 

知識があればこわくない!

この記事で難しそうと思われている方の革製品へのハードルが下がればいいなと思います。

 

 

 

 

 

本革の基本の取り扱い・保管方法


本革製品を購入するにあたり、踏み切る決め手となるうちの一つがその取り扱いについてだと思います。

 

カビが生えるとかシミや傷がつくとか…天然素材ゆえ、考え始めると色々なケアが必要な気がしてきて、結局避けてしまっている方もいらっしゃるのでは?

 

ここではそんな本革の正しい取扱い方についてまとめていきます🦕

 

 

まず本革(リアルレザー)の点滴は水分

 

雨濡れや汗染みから出来る限り守ってあげるのが一番重要なポイントです。

 

水に濡れるのがいけない理由は……

 

  • 濡れた後そのまま放置するとシミになる
  • 乾燥が進み革自体が硬くなる

 

という現象が起きてしまうということ。これらは革の劣化に直結します。

 

しかし濡れてしまった後でも正しい処置をしてあげることで、被害を最小限に抑えることができます。

 

 

濡れてしまった後の対処法としては、

 

  1. 柔らかい布でポンポンと優しく水分を拭き取る
  2. 完全に乾くまで自然乾燥させる→ドライヤーや乾燥機を当てるのは絶対NG(急激な乾燥はヒビ割れの原因になります)
  3. 乾いたら専用ブラシでのブラッシング、クリームでの保湿を行う

 

この流れが一般的で一番良いやり方かなと思います。

 

抑えるべきポイントとしては、水分を拭き取るときはゴシゴシ擦らないこと。擦ると革表面が荒れてしまいます。

 

そして保湿などのお手入れ後、バッグのような袋物であれば、型崩れしないように中に詰め物をして保管してあげるのも大切なポイントです。

 

 

ちなみに濡れたまま放置してしまうと下の画像のような状態に…

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たくさんのシミが重なって見事にまだら模様になっているのがわかるでしょうか?

 

もっと寄って見ると…


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ランダムに色が濃くなっている部分があります。これは雨濡れの跡からできてしまったシミです。

 

個人的にはこういった使用の痕跡も全然アリだと思っているのですが、丈夫で長く使える本革という素材のポテンシャルを最大限引き出すには、やはりお手入れしてあげるのが一番です🐄

 

 

そしてレザーバッグなどを保管するときは、必ず湿気のこもらない暗所に。

 

革製品の周りの湿度が高い状態が続くと必然的にカビの原因になります。

 

直射日光もNG🙅‍♀️

乾燥の原因となり、レザーの劣化に繋がってしまいます。

 

 

使わないときは埃除けのカバーをかけて、風通しの良いところに置いてあげるのがベストです◎

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革小物についても、取扱いは同じだと考えていただいて大丈夫です。

 

 

 

 

 

革製品とアルコール消毒


長引くご時世、自分の持ち物をアルコール消毒したいと考えることが自然と多くなりましたよね。

 

 

身の回りの本革製品もアルコールでの除菌が可能なのか、気になる方もいると思います。

 

単刀直入に本革のアルコール消毒はやってはいけません

 

ここからはその理由をご説明していきます🎈

 

 

実際に本革の端切れにアルコールを付けて実験してみたので、その画像と合わせてお話ししていきます。

 

 

その辺にあった定番サドルレザー「キナリ」の端革に、ティッシュに染み込ませた手指用アルコール消毒液をすり込んでみました。

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上の画像の革右半分がアルコールを塗布した部分、左半分が何もしていないそのままの部分(比較用)です。

 

すり込んで数分、完全に乾くまで置いてみました。

それがこちら↓


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若干分かりづらいかもしれませんが、右半分は変色してシミになっています。ムラがあり、決して綺麗とは言えない状態。

 

さらにアルコールを塗布した側の下半分にご注目いただくと、うっすらと細かくブツブツしているのが分かるでしょうか?

 

このような見た目に分かる劣化だけでなく、アルコール消毒によって素材自体が傷んでしまいます

 

 

アルコールは揮発性が高いため、塗布すると革がもともと持っている水分・オイル分まで急激に抜けてしまうのです。

それによって革の乾燥が進み、ヒビ割れの原因に。

 

またアルコール消毒液を強くすり込むと色落ちすることもあります。

 

 

以上のことから、本革をアルコール消毒するのはやめておくのが無難といえます☁️

 

 

アルコール消毒ができないとなれば、本革の除菌ケアはできないの…?という疑問が生まれます。

 

外部サイトですが、以下のブログ記事が非常に参考になるので添えておきます。

 

革製品の除菌&コロナウイルス消毒に使えるクリーナーと薬品

引用元:DETELOG | デテログ

 

デテログは革職人さんがまとめられているレザークラフトに関するブログです。

 

幅広い知識を惜しげもなく提供されていて、非常にわかりやすい記事なので気になる方はぜひ(回者ではありません。笑)。

 

 

 

 

 

結び

 

 

今回は革製品の保管・除菌ケアについてまとめてきましたが、いかがだったでしょうか?


アルコール消毒に関する疑問が多少なりとも解消できれば幸いです。


 

まだ完全ではないですが、感染状況も少し落ち着いてきていますね🧘‍♀️

 

寒暖差の激しい時期ですが、体調に気をつけながら秋冬に向けての装いを楽しみたいものです。

その際はぜひ革製品をおともに。

 

 

 

 

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