material | 革素材や金具について
こんにちは。studio FAVORIのゆうです。
今日は、studio FAVORIで使用する革・金具についてお話しします。
使用上の愉しみ方を知っていただくのはもちろんですが、レザーや金具の選び方にもブランドコンセプトが表れているので、その点にも注目していただけたらなあと思います🐄
革について
studio FAVORIで取り扱う革は、本革(リアルレザー)のなかでも特にタンニンレザーと呼ばれるもののみとなっています。
本革(リアルレザー)という素材のなかでタンニンレザーと対をなすものとして、クロムレザーという革もあります。
この2種類のレザーは、動物の“皮”を腐らないように、また革製品の材料として使用できるようにする“革”へと加工のする、鞣し(なめし)という工程での加工の仕方によってつくり分けられます。
ここで比較のために、クロムレザーについても少しふれておきますね。
クロムレザーは、塩基性硫酸クロムを主成分とした化学薬品を使い、クロム鞣しによって製造されたものです。
クロムレザーとは、クロム鞣しを経て仕上がった革。クロム鞣し直後の革はウェットブルーと呼ばれる。
軽量で柔軟性・耐久性・保存性に優れる。ただし、植物由来のタンニン剤で鞣された革に比べると年月を重ねた時の変化(エイジング)が乏しい。
車の内装や、高級ブランドのバッグやお財布に使われている素材が一番想像しやすいかと思います。
対してタンニンレザーは、植物から抽出したタンニン(渋)を含む溶液でタンニン鞣しによって作られます。
化学薬品を用いないことから、人体にも環境にもやさしい製法といえますね。
studio FAVORIではこのタンニン鞣しの革を採用しています。
タンニンレザーの特徴は、以下の通りです。
- 丈夫でしっかりとした質感
- 本来の素材感があり、革らしい雰囲気
- 水濡れに弱い
- 使い込むほどに馴染み、経年変化が愉しめる
特筆すべきは、最後の経年変化について。
ナチュラルな空気感のあるタンニンレザーは使うほど艶を帯び、しなやかになっていきます。
またタンニンレザーは手入れをすることで、何年何十年と使うことも可能。
その時の流れとともに経年変化を楽しむことができます。
studio FAVORIでは「永く使うこと・愛着」をコンセプトに掲げており、それ自体を楽しむのにぴったりな素材といえるのです。
金具について
小さくてわき役なイメージですが、色味や素材によって作品の印象、さらには耐久性をも大きく左右する金具。
当店で使用する金具は、すべて真鍮無垢製(メッキ加工をしていない)です。
これも革と同じく、経年変化が愉しいものを選んでいます。
真鍮の特徴は以下の通り。
- 銅と亜鉛の合金
- 柔らかく加工しやすい
- 水分や湿気でくすむ(経年変化する)
真鍮の経年変化は人によっては好まれないこともありますが、このくすみはお手入れすることで簡単にとることができます。
しかし人の手で触ることで表面の光が鈍くなるのも、真鍮ならではの味わい深さ。
持ち主だけの、世界に一つだけの色合いとしてお楽しみいただくのも、また一興ですね。
結び
革や真鍮という素材選びから“経年を楽しむ”ことを考え、使い込む過程を想像・創造する。
そんな想いに共感し、studio FAVORIの作品を手に取る方が増えていけばいいなあと思います。
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